2021/6/11 (更新日:2023/9/22)
電動キックボードで公道走行は可能です!2023年7月以降、走行可能な条件を解説します
電動キックボードで公道を走行するのは可能でしょうか?
もちろん可能です!
しかし、電動キックボードの性能により、
①公道(車道)走行可能、
②公道(車道と自転車レーンなど)走行可能、
③公道走行禁止
に分類されます。
所有の電動キックボードの性能に応じた法規を理解し正しく公道を走行できるように説明します。
法律を守って、安全で楽しい電動キックボードライフをお過ごしください。
2023.07以前に購入した電動キックボードでも、規制に従わないと罰則が課せられるのでご注意を!
目次
1.電動キックボードで公道走行は可能です!2023年7月以降、走行可能な条件を解説
2.電動キックボードで公道走行は可能です!ドライバーが行なうべき準備は?
3.電動キックボードで公道走行は可能です!どんな走り方をすれば良いでしょう。
4.電動キックボードで公道走行は可能です!スマートな生活を実現できますね。
1.電動キックボードで公道走行は可能です!2023年7月以降、走行可能な条件を解説
条件を満たした電動キックボードなら、公道を爽快に走行可能です。
公道を走行可能な電動キックボード、公道走行禁止のキックボードの条件を明確にします。
1-1. 公道を走れるのはどのような電動キックボードでしょうか?
【2023.07.01の規制緩和以降について】
電動キックボードの性能・装備により公道を走行可能か否か、が決められています。
電動キックボードを3つに分類して説明します。
- 車道(=公道)を走行可能な電動キックボード
- 車道(=公道)が走行可能、かつ路側帯&自転車レーン(=公道)/限定的に歩道が走行可能な電動キックボード
- 公道は走行不可な電動キックボード
1) 車道(=公道)を走行可能な電動キックボード(個人購入)
公道を走れる電動キックボードは道路交通法で決められています。
原動機付自転車相当の性能・装備を持っている電動キックボードなら公道を走れます。
正確に言うと、0.6kW以下の電動機(モーター)を持った電動キックボードは公道を走ることを認められています。
購入する前に、公道を走る前に、条件を満たした電動キックボードか確認してください。
なお、公道を走るには原動機付自転車と同じ条件を満たし原動機付自転車の法規に従うことが義務付けられています。
メーカーが準備することなのですが、公道を走る電動キックボードは、基準を満たした安全装備(前照灯、番号灯、方向指示器など)を装備していないといけません。
自動車などが走る交通の流れを妨げないとともに、安全に走行できるために決められている機能です。
2) 車道(=公道)が走行可能、かつ路側帯&自転車レーン(=公道)/限定的に歩道が走行可能な電動キックボード(個人購入・シェアリング)
*2023.07.01の規制緩和で追加された分類
2023.07.01以降に車道(=公道)を走れる電動キックボードの中の一部の規制が緩和されました。
新たに、特定小型原動機付自転車と定義されました。
詳細の制約
【緩和するための条件】
年齢制限:16歳以上、最高速度:20km/h
原動機:定格出力が0.60キロワット以下の電動機
【規制緩和内容】
免許証:不要、ヘルメット着用:努力義務、
走行許可域:車道、路側帯、自転車レーン、条件付きで歩道
【継続・追加される規制】
保安部品、ナンバープレート、自賠責保険
オートマチック・トランスミッション限定
走行中の最高速変更ができない
最高速表示灯を備えている
車体:190cm × 60cm 以下
最高速度を抑えて、年齢制限を設けることで、新しい移動手段としての位置付けを目指していると思います。
正しく利用して社会に溶け込むことを望みます。
3) 公道は走行不可な電動キックボード
上記以外の市販されている多くの電動キックボードは公道での走行はできません。
車両の仕様が保安部品などの規制他に適合していないと公道を走れません。
許可された特定の敷地内でのみ遊ぶことができます。
もちろん、個人の私有地で利用するのは問題ありません。
公園などの公共の広場は許可されていない場合遊ぶことができません。
電動キックボードを日本で使用するときに一番壁になるのが遊ぶ場所です。
日本では遊ぶ場所を確保するのが贅沢な要求かもしれません。
購入する前に確認しておきましょう。
1-2. 電動キックボードで走れる公道などの範囲は?
それでは、公道では自由に乗れるのでしょうか?
原動機付自転車に相当する乗り物なので制限があります。
前提として高速道路や自動車専用道路を除く原付免許適用範囲以内での走行が条件です。
以下に内容を説明します。
1) 車道を走れる電動キックボードの場合
【個人購入の電動キックボード】
行動範囲が広く、自動車専用の道路以外の日本の車道はどこでも走れます。
当然ですが、自転車道路、歩道は走行できません。
詳しくは3章を参照ください。
2) 車道を走れ、かつ路側帯/自転車レーン/限定的に歩道を走れる電動キックボードの場合
【個人購入・シェアリングの電動キックボード】
制限がある代わりに規制が緩和されています。
許された走行をするには、以下を守る必要があります。
速度制限 | 走行できる場所 | 識別灯 | |
通常走行モード | 6km/h以上~20km/h以下 | 車道・路側帯・自転車走行レーン | 緑色点灯 |
歩道走行モード | 6km/h以下 | 歩道通行*1・路側帯 | 緑色点滅 |
*電動キックボードに関する法律に興味のある方は、以下を参照ください。
2.電動キックボードで公道走行は可能です!ドライバーが行なうべき準備は?
公道を走るためには、購入したときに皆さんはどのような準備が必要でしょうか?
基本は、原動機付自転車と同様な準備が必要になります。
2-1. ナンバー取得
住民登録してある市区町村役所でナンバー取得申請をおこないます。
①「申請書類」を記入し、
免許証などの本人確認書類 + 販売証明書 + 印鑑を持参し申請します。
②「ナンバープレート」+「標識交付証明書」を受け取ります。
③「ナンバープレート」は早々に車体に取り付けてください。
これで原動機付自転車を所持するための税金の納付も完了します。
2-2. 自賠責保険加入
自賠責保険(他人に対する保険)に加入しないと公道は走れません。
コンビニもしくは保険代理店で、受け取った「標識交付証明書」を持参して加入してください。
2-3. 免許証など
いよいよ公道を走るときは、
(一部の規制が緩和されて免許が不要の分類以外では)下記が必要です。
「原動機付自転車の運転免許(*)を持参する」
「ヘルメットの着用」
(*)上位の普通自動車免許を持っていれば原動機付自転車は運転できます。
普通自動車免許がない場合は、個別に取得する必要があります。
*繰り返しですが、免許証・ヘルメットに関しては、規制緩和により一部条件で不要になるのは、説明したとおりです。
3.電動キックボードで公道走行はを走行可能です!どんな走り方をすれば良いでしょう。
電動キックボードは原動機付自転車の扱いです。
①道路では左側の車線を通行してください。
②歩道・路側帯内での走行はできません。
③バス専用レーンは走行できます。
④安全のために3車線以上の交差点では、二段階右折(*) が義務つけられています。
⑤ふたり乗りも禁止されています。
⑥法定速度時速30kmを超えるスピードを出してはいけません。
以上が、公道走行の基本的な決まりです。
(*) 二段階右折とは、
①右折する交差点で、右ウィンカーを出したまま交差点の左端を直進します。
②交差点を過ぎたら、交差する道路の左端の安全な場所で右折方向に方向転換をします。
③ウィンカーを消して待機し、対面した信号が青に変わったら直進します。
④信号待ちを一段余分に行なう右折方法です。
4.電動キックボードで公道走行は可能です!スマートな生活を実現できますね。
電動キックボードで公道を移動できたら、活動範囲が拡がり新しいユニークな生活が実現できそうです。
新しい乗り物として、自分にあった使い方を発掘していきましょう。
4-1. 電動キックボードを通勤に使うと
公道を移動できる市販されている電動キックボードの一回の走行距離
:少なくとも20km以上、通常35km以上が一般的です。
中距離のオフィスまでを密を避けて外気の中を爽快に通勤できます。
使用後はコンパクトに畳めるのでオフィスでの保管もスペースを取りません。
自分のペースで時間を有効に使えそうですね。
そして、環境にも優しいですね。
4-2. 電動キックボードをアウトドアに持っていくと
車のトランクに電動キックボードをコンパクトに積んで郊外に持っていくのも楽しいですね。
パーキングを基地にして郊外での行動範囲が拡がってもっと楽しい時間が作れるかも。。。
使い方はあなた次第です。
*公道を走れる電動キックボードのおすすめなモデルは下記を参照してください。
電動キックボードのおすすめモデル
5.まとめ
公道を走れる電動キックボードについて説明してきました。
新しい乗り物なので使い方を理解して楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
極力正確に伝えるように心がけました。
足りない部分、適切でない部分、補足などが有りましたらご指摘等お願いいたします。
Copyright–Seiji Nakamura, 2021 All Rights Reserved.