2022/2/10 (更新日:2022/2/10)
Transitionを使うとcssのみでアニメーションを手軽に作れます。便利で頻繁に使えるので解説していきます。
by OpenClipart-Vectord pixabay
ボタンなどでtransitionを使ってcssでアニメーションする方法を知っていますか?
サイトでは必ずつかう機会があるcssのコーディングです。
アニメーションは初心者の方や忘れてしまった方にtransitionの使い方を解説します。
コーディング例も見れますのですぐに活用してください。
解説内容
- Transitionを使うとcssのみでアニメーションを手軽に作れます。
- Transitionプロパティの詳細内容
- Transitionプロパティを使ったコーディング
最後まで読んでくださいね。
3分だけお付き合いください。
1.Transitionを使うとcssのみでアニメーションを手軽に作れます。
:hover や :active などのトリガをキッカケに、要素の変化をアニメーションするプロパティです。
:hoverは、カーソルがターゲット上にある時の変化
:activeは、ターゲットをクリックした時の変化
transitionは簡単なアニメーションで、初期状態から最終状態までを連続して変化するように指定できるだけです。
初期状態から最終状態の中間の状態は指定できません。
*複雑な変化をするアニメーションについては、こちらを参照ください。
1-1. 記述代表例
ボタンをホバーしたときに文字色・背景色が3秒で変わるアニメーション
See the Pen transition-base by Seiji Nakamura (@sjnkmr_777) on CodePen.
*画面上部の[HTML][CSS][Result]をクリックすると、プログラミングコードおよび結果が表示されます。
*画面下部の [1×] [0.5×] [0.25×] を選択すると結果の表示倍率が変わります。
transitionの使い方のポイント
index.html
<div class=”button”>
<a href=”#”>ボタン</a>
</div>
style.css
.button a{
color:black;
background-color:azure;
border:1px solid aqua;
transition:all 3s;
}
.button a:hover{
color:white;
background-color:blue;
border:1px solid darkblue;
}
index.html
<a> タグのボタン
style.css
hoverでスタイル変化
(1)color:文字色
黒⇒白
(2)background-color:ボタンの背景色
薄水色⇒濃い青
(3)border:ボタンの外枠線
水色⇒濃い青
アニメーション
transition:hoverされた時、
all:変化する全要素について
3s:3秒かけて変化する
1-2. transitionの書き方
transitionは、アニメーションの内容を一括に指定する表記方法です。
(1)アニメーションの指定が単独の表記
「transition:」に続けてアニメーションに関するプロパティを決められた順番に指定します。
例: transition:all 2s ease 3ms;
1番目:アニメーションを適用するプロパティ
2番目:アニメーションの時間
3番目:アニメーションの変化の形
4番目:アニメーションを始めるまでの時間
指定しない場合は記入しなければ良いです。
(2)アニメーションの指定が複数の表記
「transition:」に続けて、コンマ「,」をつけて続けて指定します。
例: transition:color 1s,background-color 2s;
詳細の内容については、次節で解説します。
2.Transitionプロパティの詳細内容
2-1. transition-property
アニメーションの変化を適用するCSSプロパティを指定します。
指定しないプロパティは初期値から最終値に不連続的に変化します。
指定する項目
none:
どのプロパティもトランジションを行いません。
all:
トランジションが可能なすべてのプロパティで、トランジションを行います。
特定のプロパティ名:
値が変更されたとき、トランジションするプロパティ名です。
指定しないプロパティは、ステップ時に一瞬に値が変化します。
二つの状態変化を使い分けると自然なアニメーションが生まれます。
2-2. transition-duration
アニメーション始まり、変化が完了するまでの所要時間を指定します。
秒数またはミリ秒数で指定 (例) 2s or 200ms
2-3. transition-delay
アニメーションの変化が始まるまでの遅れ時間を指定します。
秒数またはミリ秒数で指定: (例) 2s or 200ms
2-4. transition-timing-function
アニメーションが変化する時の中間状態の変化の度合いを指定します。
主な関数
ease:
トランジションの半ばまで変化量が増加し、最後にはまた遅くなります。
linear:
トランジションは均等の速度になります。
ease-in:
最初は遅く、トランジションの速度は完了まで増加し続けます。
ease-out:
最初は速く始まり、トランジション速度を次第に遅くしていきます。
ease-in-out:
最初はゆっくり開始し、トランジションを速度を上げた後、再び速度を遅くします。
*transitionプロパティの詳細は、こちらを参照ください。
3.Transitionプロパティを使ったコーディング
See the Pen Untitled by Seiji Nakamura (@sjnkmr_777) on CodePen.
*ソースコードは、左上の[HTML][CSS]をクリックして参照してください。
立体的なボタンをクリックした時を例にします。
クリックしたときにボタンの影が徐々に変化すると違和感がある。
このような場合には、transitionから外す必要があります。
この例では、.colorとbackground-colorのみtransitionの指定をしています。
index.html
<div class=”button”>
<a href=”#”>立体的なボタン</a>
</div>
style.css
.button a{
color:white;
background-color:gray;
transition: background-color 0.3s,color 0.3s;
box-shadow:0px 5px black;
border:1px solid gray;
}
.button a:hover{
color:black;
background-color:ghostwhite;
}
.button a:active{
position:relative;
top:5px;
box-shadow:none;
}
index.html
<a> タグのボタン
style.css
hoverでスタイル変化
(1)color:文字色
白⇒黒
(2)background-color:ボタンの背景色
灰色⇒薄い灰色
active=クリックでスタイル変化
(1)ボタンを下へ5px移動
(2)ボックスの影を消す
アニメーション
transition:
hoverされた時、
文字色と背景色を
0.3秒かけて変化する
active=クリックした時、
ボタン移動と影を消すのを同時に実行
4.まとめ
transitionを使って簡単にアニメーションする方法を解説しました。
アニメーションの基礎でよく使うプロパティです。
transitionを指定する/指定しないでアニメーションの動きが変わります。
最終確認をしてから公開してください。
少し複雑ですが、洒落たアニメーションをやりたい方はこちらを参照ください。
*最後まで読んでいただきありがとうございます。
舌足らずで説明不足の所はお許しください。
また、改良項目・修正項目がございましたらご指摘いただけたら幸いです。
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